こんにちは、簿記2級のポツンママです。
前回は簿記試験の勉強法や時間の作り方について書きました。
今回は、簿記で使う電卓の選び方や試験問題を解くときのテクニックについて書いてみようと思います。
この記事の目次
使いやすい電卓は検定合格に近づける
経理や会計職じゃないからと手のひらサイズの電卓を使っていませんか?
小さい電卓はキーが押しにくく、また液晶も小さくて見づらいので簿記試験には向いていません。
試験のみならず、これから自営業・フリーランスなどで事業を展開していく場合も、実用的な電卓を1台持っていると重宝します。
使いやすい電卓は計算スピードがぐんと上がりますよ。
簿記や会計で使う電卓は、
- SHARP
- CASIO
のどちらかを選ぶと間違いないです。
電卓によって0キーと00キーの位置が異なり、1の下に0キーが来るものと、1の下に00キーが来るものに分かれます。
- 12桁表示
- 液晶面が大きく、斜めの角度がついている
- 関数など余計なキーがついていないシンプルなもの
- 液晶の数字がはっきりしていて、0と8区別がしっかりつくもの
- サイレントタイプ
みんなが使ってるおすすめ電卓
SHARP(シャープ)製
シャープの電卓と言えばこれ!1のキーの下は0になっているタイプ。
ザ・実務電卓というデザインで正直見た目はいまいちですが、液晶が見やすい&キーも押しやすくて静か。
裏面にすべり止めのゴムがついているので安定感があります。
私は白い電卓が欲しかったので、機能・大きさ・キー配置が同じである抗菌タイプのほうを購入しました。
CASIO(カシオ)製
Amazonレビュー数130件超、圧倒的な人気を誇るCASIOの実務電卓です。こちらは1のキーの下が00になっているタイプ。
以前の職場の先輩が使っており、たまに借りていました。
キーは浅めでソフトな押し心地、打鍵音はシャープより静かな印象。
少しお値段が張りますが、レビュー数からもわかるようにシャープのものよりこちらを持っている人のほうが多いです。
電卓を買う前に試し打ちをしよう
実務電卓を持っている人は、主にシャープ派かカシオ派に分かれますが、どちらを選ぶかは好みです(私は1の下に0キーが欲しいのでシャープ派)。
大きめの家電量販店に行くと電卓の実機が置いてあったりするので、購入前に試し打ちをして自分にとって使いやすいものを選んでください。
試験問題の解き方・時短テクニック
ここからは、試験問題を解き進めるためのコツについて触れていきます。
簿記試験において、試験時間終了前に教室を出ていく人はだいたい以下の2パターン。
- 問題に歯が立たなくて、途中で離脱する人
- 問題を解くスピードが速く、時間が余る人
時間ぎりぎりまで解いていると見直しの時間が取れないので、試験終了前に退出はしないまでも5分~10分前にはひととおり解き終えてチェックに時間を割きたいですよね。
そのためには、解答時間を短縮できるようなテクニックを身につけましょう。
まずは仕訳をきちんと切れることが何より大切ですが、それ以外のちょっとしたコツを紹介します。
得点源から解答!問題は前から順番に解かない
簿記3級の問題は、
- 第1問 仕訳問題
- 第2問 帳簿
- 第3問 試算表
- 第4問 伝票か決算仕訳
- 第5問 精算表
とパターンが決まっています。
いいのか悪いのか、仮に第2・第4をすべて落としても、第1・第3・第5が全問正解なら合格がもらえる配点になっています。
だから、問題はまず得点源の第1・第3・第5問から解き、次に第2・第4を解くのがコツ。
第1・第3・第5で得点を稼ぐには、試験問題に慣れること、そしてどんな問題でも仕訳を切れるようにすることが大事!仕訳ができなければ簿記は絶対に合格しません。繰り返し繰り返し練習。
もし帳簿や伝票問題が不得意でも、過去問や練習問題を解いてできるだけ苦手意識を減らす努力をしましょう。
仕訳は頭の中で切る
簿記の試験の時間短縮で大きい効果が得られるのは、『頭の中で仕訳を切る』こと。
1枚もらえる計算用紙には複式簿記の仕訳は書かず必要なものだけを記述すると、問題を解くスピードが格段に上がります。
具体的には、第3問と第5問のみ計算用紙を使用。残りの第1・2・4問は解答用紙に直接書きこみ。
鉛筆で記述する作業は思っている以上に時間が掛かるので、計算用紙には勘定科目を正式名称で書いたり、すべての数字を1の位まで書くことはしません。省略記号を使って記述内容を絞りましょう(後述)。
計算用紙は折って使う
必要なものだけを記述するための計算用紙の使い方を覚えておくと、試験で役に立ちます。
と言っても簡単で、『縦に3回折る=8つ折りする』だけ。
計算用紙が配られたら、その場で折ります。
私は3級・2級と試験を受け、試験開始前に計算用紙を折っていましたが、注意されたことはありませんでした。他の人も同じように折っているのを見たので、案外知られてるワザかも。
書くのはTフォームと数字のみ、科目は省略して記入
計算用紙を折るところまでは試験開始前の準備。
試験がスタートして第3問まで来たら、折り線に沿ってTフォームを横に4つ×2段=合計8つ作り、Tの上に勘定科目を書きます。
書くのは、現金・当座預金・売上・売掛金・仕入・買掛金・受取手形・支払手形。
まずはこの8つの科目を画数を減らして書きます。
Tフォームと科目を書き終わったら問題を解き進め、頭の中で仕訳を切って数字だけTフォームに書き込みます。
8つ以外の科目が出てきたら都度T勘定を作り、科目と数字だけ記入(”受取手数料”が出てきたら”受取手形”と区別できるように書く)。
数字も、千円以下の位で0が3つ並んでいたら『ー』で省略します。
264,000円だったら、『264,―』と記述。0を3つ書くより速いです。
問われている事項について全部仕訳を切り終わったら、計算用紙に書かれているのはTフォームと科目、数字だけになっているはず。
確認するときは、借方すべてと貸方すべてをそれぞれ合計して、一致していればとりあえずOK。ここの数字が合わなければ借方・貸方どちらかに同じ数字を二度書いてしまっているか、仕訳が合っていません。
省略した記述は簿記試験ではスタンダードな時短方法なので、ネットで検索すると皆さんいろんな書き方をされています。書きやすくわかりやすければ何でもいいので、色々書いてみてご自身に合った省略記号を見つけてください。
電卓は左手でブラインドタッチ
(右利きの場合)
右手に鉛筆を持ち、左手で電卓をたたけるようになると、左手で計算して出た結果を即座に右手で解答用紙に書き込めるので、計算の度に電卓⇔鉛筆を持ち替える必要がなく、時間のロスを防げます。
PCのブラインドタッチができるなら、練習すれば電卓のブラインドタッチもすぐにできるようになりますよ。最初は慣れないかもしれませんが、両手を効率よく使えることを覚えると簿記テクニックを身につけた気分になれます。
まとめ
- 使いやすい電卓を選ぶ(シャープかカシオ)
- 得点源から解答する(第1・3・5問)
- 仕訳は頭の中で切る
- 計算用紙はTフォームと省略記号、数字に絞って書く
- 電卓は左手でブラインドタッチできるようにする
このページを読んでくださっている方は、ある程度学習を重ねてきている方かと思います。
私は、1回目の簿記試験に落ちた後何が足りなかったのか?効率よく試験問題を解くにはどうしたらいいか?を考え、調べたり試行錯誤していろいろなワザを身につけてきました。
合格まであと一歩のところまできていて、試験中に5分・10分の見直し時間を生み出したいときは、ご紹介したテクニックを試してみてください。
受検される方にいい結果が訪れますように。
私は、
げ・と・うり上・うり×・し入・かい×・う手・し手
と書いていました(※掛け⇒かける⇒×)。
漢字は画数が多くて記述に時間が掛かるので、ひらがな・カタカナや記号・アルファベット等を使うと時間を短縮できます。