【二語文が出ない】言葉の発達が遅い子を伸ばすプラスワンレスポンス




こんにちは、ポツンママです。

これまで発達の凸凹がわかりやすい息子について書くことが多かったのですが、我が家にはもう1人、発達のんびりさんの娘がいます。

娘の発達についてひとことで表すと「何もかもが遅い」なんですが、今日は娘の言葉の発達に効果的だった声掛けについて書いてみようと思います。

2人目は成長が早いっていうけど

娘は首据わりに始まり、寝返り・お座り・ハイハイ・つかまり立ち・つたい歩き・一人歩きすべて母子手帳に書かれた範囲外。

3~4ヶ月健診から経過観察が始まり、なかなか発達しないので大学病院にお世話になることに。

体や言葉の発達が順調に進んでいた兄とは少し違う経緯をたどっています。

お座りが1歳、と遅かったのでしばらくリハビリセンターにお世話になっていましたが、1歳5ヶ月のときに一人歩行可と判断されリハビリは卒業。

もし娘が1人目だったら夜も眠れないくらい心配したかもしれません。

でも、2人目育児ということでおおらかに見守り、「2人目は成長が早いって聞くけどそんなこともないんだな」くらいに捉えていました。

1歳半単語1つ

そんなゆっくり発達の娘は、言葉の発達も全然進まず、1歳半時点での発語はママのみ。

絵本の読み聞かせはおこなっていましたが、マイペースな娘はぐんぐん単語数が増えるわけでもなく、相変わらずゆっくりゆっくり成長していました。

乳幼児期の育児は上の子でママが一度経験しているので、2人目の子は言葉を発しなくても何を望んでいるかわかることが多いんですよね。
「これを求めているんだな」と察知して、ママもパパもササッと体が動いてしまいます。

娘の場合、周りが気を回してしまうことが言葉の獲得を遅らせているようでした。

ただ、ママやパパが話す言葉の意味は理解しているようで、話しかけに対してうなずいたり、「ちょうだい」「どうぞ」「ありがとう」のやり取りはできていました。もちろん、ちょうだいやどうぞは大人が言っていたのですが。

単語20個、二語文には程遠いと思った2歳半

ゆっくり娘は2歳になる少し前から保育園に入園。

「保育園でお友達や先生と過ごすうちに言葉の発達も伸びてくるかな、伸びればいいな」という淡い期待を抱いていましたが、入園後半年経っても単語数は少ないまま。

何か訴えたいことがあっても、言葉や行動で表すこともなく泣くか固まるのみ。

それが娘の個性とも言えますが、クラスは0歳児からの持ち上がりなので、慣れた雰囲気の他の子たちとは振る舞い方が違うのも仕方がなかったのかもしれません。

2歳0ヶ月時点で出ていた単語は、ママ・パパ・いないいないばあ・マン(アンパンマン)・ちゃん(キティちゃん)・ねーねー(人を呼ぶとき)。二語文は当然出ていません。

娘の月齢は高いほうですが、生まれに半年の差がある子も2歳になる前には二語文を話すようになり、どんどん置いてけぼりに。

クラスの中には「パパ今日お仕事?○○ちゃん保育園!」とびっくりするくらい流暢に話す子もいて、同じ2歳なのかと衝撃を受けました。

ここまで差が歴然だと逆にすっぱりと割り切ることができます。成長がゆっくりなところが娘らしいってことなのかなと。

どこまでもマイペースな娘も、2歳半頃には単語が15~20程度に増え、童謡をところどころ歌詞をつけて歌えるようになりました。

言語聴覚士の訓練開始

発達障害傾向のある兄がいて、本人もすべてがゆっくり発達。
気になることは専門医に診てもらったほうがいいだろうと考え、大学病院から小児専門病院を紹介してもらい通うことになりました。

2歳を過ぎても移動は抱っこが多かった娘、初めての受診のときも私にぴったりとくっついて離れません。

言語聴覚士の先生のお部屋に案内されて入り、「こんにちは」「○○ちゃん」と話しかけられても言葉を飲み込み、私にしがみついたまま。

先生は、「話しかけに対して目線は動いているから大丈夫」と言ってくださり、日々の様子を先生とお話ししながら遊びの中でトレーニングすることになりました。

語彙を増やすプラスワンレスポンス

何もかもが初めての1人目は、親も模索しながら子供と一緒に成長していく育児になりますが、2人目が生まれてからの育て方は家庭によって様々です。

我が家は息子に少々手が掛かることもあり、息子中心に動くことが多い家庭。
娘は、家でも外でも抱っこひもで私や夫とくっついていることが多く、抱っこ⇒寝る⇒知らず知らずのうちに娘と話す時間が減る、というパターンになっていたようです。

これでは言葉の発達が伸びないわけですよね。

言語聴覚士の先生からアドバイスされたのは、「子供が発する単語に、1つ追加して返してあげよう」というものでした。

語彙を増やすプラスワンレスポンス
  • 車が走っていたら、子供は指を差して「ブーブー」と言います。

それに対して、大人は「青いブーブーがいるね」と返してあげます。

  • りんごがあったなら「赤いりんごだね」「りんごおいしい?」など。

子供と会話するときに「ブーブーだね」とそのまま同じ言葉を返すのではなく、そこに「青い」を足すことで色を覚えることができます。

大きい椅子、かわいいくまさん、丸いボール、ママいるよ、足いたいいたい、りんご食べよう、など、単語に1つ言葉をつけ足して返してあげると、名詞がメインだった子供の語彙に形容詞や動詞などのバリエーションができます

プラスワンレスポンスの効果

さて、2歳半時点で単語20個だった娘、このプラスワンレスポンスを続けてみてどうなったかと言うと、

  • 2歳7ヶ月で二語文が出現
  • 2歳11ヶ月で三語文が出現

とめざましい発達を見せました。

2歳半の診察のとき、「3歳になったら三語文が出るのが目安です」と医師に言われ、「現時点で二語文も出ていないのに無理だな~」と当然のように思っていましたが、まさかの急成長。

3ヶ月前までは少ない単語だけで何かを伝えようとしていた娘が、

娘 「パパは?」
息子「もうすぐ帰ってくるよ」
娘 「ママは寝ているの?」
息子「そうだよ」

という会話ができるまでになったのです(2歳8ヶ月)。

話の内容はさておき、子供同士で会話が成立していることにとても感動した出来事でした。

語彙数が増え、二語文の種類も増えてきたこの2歳8ヶ月で、小児専門病院での訓練は一旦終了。市区町村の療育センターへ引き継ぐ形となりました。

まとめ

今回は、言葉の発達が遅い娘を飛躍的に伸ばした声掛けについて紹介してみました。

発達が遅い子を持つママは本当に心配がつきないと思います。
発達の目安から外れていることに焦り、時には不安で涙することも。

でも、ゆっくりでも我が子は成長しています。

発達のんびりさんの育児の一番いいところは、ひとつひとつの成長をしっかりと見届けられること。

小さい進歩でも、涙が出るほどうれしく感じられます。

「よそはよそ、うちはうち」。

発達が遅くても我が子はかわいい。ママはゆったり構えて丁寧に育てていきましょう。









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