こんにちは、ポツンママです。
以前、息子が2年間ピアノを習って身につけたものについて記事にしましたが、兄が毎日弾く姿を見ている娘もピアノを習いたいと言い出しました。
ちょうど発達センターに通い始めた頃に息子はピアノを習い始めたのですが、教室を選ぶにあたってかなり情報を集めた記憶があります。
今日は、発達障害児のピアノ教室の選び方について書いてみようと思います。
この記事の目次
子供がピアノを習いたい?親がピアノを習わせたい?
まず、なぜ子供のピアノ教室を探しているのでしょうか。
- 子供が習いたいと言っている
- 親がピアノを習わせたい
このどちらかではないかと思います。
子供が習いたいと言っている場合
お友達が習っていたり、または兄や姉などが習っているのを見て、ピアノを習いたがるケースがあります。
この場合ピアノ教室を選ぶのはそこまで難しくなく、子供はお友達や兄姉と同じ教室でピアノを習うことを目的にしていることも多いです。
通いやすく、レッスン時間や月謝が納得いくものであれば、そのピアノ教室を選ぶのがよいでしょう。
親がピアノを習わせたい場合
両親がピアノや音楽をやっていた(やっている)から、子供にもピアノを習わせたいという家庭は多いです。
また、「ピアノは脳の発達に良い」と言われているように、発達障害の子の脳を強化するために通わせたいと希望することもあるかと思います。
どちらにしても親の思いがあるので、ピアノ教室1つを選ぶにも真剣になりますよね。
ピアノ教室とひとことで言っても、いくつかのスタイルがあります。
大きく分けると、メーカーや楽器店が主宰する大手教室と、町の個人ピアノ教室があり、さらにレッスン人数や通学の有無によって分けられます。
定型発達のお子さんであればどれを選んでも構わないと思いますが、発達障害を持つ子の場合、その特性に合った教室を選んであげると楽しく続けられます。
大手のピアノ教室?町のピアノ教室?
大手のレッスンは指導レベルが安定していることがメリット
ピアノ教室と聞いてまず思い浮かぶのが、ヤマハやカワイの音楽教室、という方も多いのではないでしょうか。
大手のピアノレッスンは、講師がピアノ指導の研修を受け、一定以上の指導レベルであることが保証されているので安心です。
グループレッスンと個人レッスンがあり、子供の特性や家庭の意向に合わせて選ぶことができるのは魅力的ですね。
教室には指導者が複数いるので、もし先生と合わなかったら代えてもらうこともできます。
デメリットは、楽器店やメーカーが関与している関係上、楽器購入やグレード試験、コンクールの勧誘が多いという商業っぽさでしょうか。
私もヤマハ音楽教室の個人レッスン出身者。練習しないで行くような不真面目な生徒でしたが、一度も怒られず、先生には辛抱強くレッスンしていただきました。
自分が親になった今、「レッスンは真面目に受けるもの」として認識していますが、ずっと音楽を好きでいられているのは、不真面目でも怒らずおだててくれた指導のおかげだと思っています。
そこが「生徒=お客様を逃さないという商業らしさ」なのかもしれませんが、習っていた本人としてはデメリットではありませんでした。
町のピアノ教室は玉石混合
町のピアノ教室は、芸術大学や有名音大ピアノ科卒の先生もいれば、学歴をアピールせずにピアノ経験と教育・指導経験を売りにしている先生もいます。
コンクール入賞を目指していたりピアニスト志望なら技術的・音楽的な指導力のある先生、楽しく音楽を学びたいなら子供の音楽教育について学んでいる先生、といったふうに、自分の目的に合った先生を選ぶことができるのが個人教室のメリットです。
費用に関しては、大手の方が高いと言われることもありますが、実感としては個人も大手も大差ない印象。
もちろん大手は入会金や設備料が掛かったり、グレードが上がればレッスン料も上がりますが、芸大・有名音大卒の個人の先生に習うとお月謝10000円を超えることも珍しくありません。
お教室によってこんなにも差があるのかと驚くのがピアノのお月謝です。始める前にきちんとリサーチしましょう。
発達障害児のピアノ教室の選び方
発達障害を持っていると、その特性によってレッスン中に困った行動が出てきてしまうことがあります。
教室選びを間違えると親子ともに辛い思いをしてしまいますので、「発達障害を持つ我が子にピアノを習わせよう」と思ったら、まずは園や学校で椅子に座って話を聞くことができるかについて考えてみてください。
子供は椅子に座っていられる?
グループレッスンはみんなで学べて楽しいですが、順番を待てなかったり他の子を考えずに勝手な行動を取るなど、グループの輪を乱してしまうと浮いてしまい、親子共に肩身の狭い思いをすることになります。
親は教育費をかけて習い事をさせているので、スムーズに進行することを望みます。
厳しい話ですが、よその子供がいつもいつもレッスンの進行を妨げてくるととても不満に思うのです。
たとえピアノを弾かせたら素晴らしい演奏をするとしても、輪を乱す子はグループレッスンには向いていません。集団になじみにくい子は個人レッスンを選択するのがベター。
発達障害があっても衝動性や多動が少なく、きちんと先生の指示に従えるような子であれば、グループレッスンも選択肢に入れられます。
素晴らしいピアニスト≠素晴らしい指導者
個人教室の先生は、いくら芸大や有名音大を卒業してピアノ講師として生計を立てていても、大学で子供の教育を学んでいたわけではないので、教え方に上手い・下手のばらつきがあります。
ピアノ演奏が素晴らしいことと、講師として素晴らしいことは全く別の話なんです。
発達障害児がピアノを習う場合、音高・音大やピアニストを目指すのではない限り、先生の出身大学や経歴はほとんど関係ありません。
それより、子供ひとりひとりに合った指導ができるか、子供の理解力ありきで言葉不足・説明不足の指導をしていないかなど指導者としてのスキルが高いことのほうが重要です。
発達障害、特にADHD気質がある子はレッスン中に気移りして室内の物を触ってみたり、突然おしゃべりを始めたり、レッスンを受けることに集中できずに不真面目な印象を受けるかもしれません。
そのような障害特性から起こる行動を理解して受け入れ、適切な指導ができる先生が、発達障害児にとっての”いい先生”です。
先生との相性と保護者の意向
小さいころから厳しいレッスンに耐え、音楽の世界に浸かってピアノを続けてきた先生は精神力がとても高いです。しかし、その精神力の高さの反動か、中には感情の起伏が激しい先生もいます。
発達障害の子への声掛けは「ほめることが基本」なので、気分や機嫌をストレートに表す芸術家タイプの先生とは相性が合いません。
求めるなら厳しさよりやさしさ。
怒るより、ほめる・認める・チャレンジを促す声掛けをする方針の先生ならベストですね。
「高みを目指さず、音楽を嗜む程度に弾ければいい」という考えがあるのであれば、その意向は最初に先生に伝えておいたほうがいいでしょう。
ピアノ教室を探すためのサイトを利用しよう
昔はピアノ教室を探すときは口コミや知人・友人の紹介が多かったですが、今はピアノ教室もネットで探す時代です。
私は以下の2サイトで検索&比較、ピアノ教室独自のホームページを訪問して、息子の先生を探しました。
<ピティナ>一般社団法人全日本ピアノ指導者協会
http://www.piano.or.jp
ピアノ教室.com
https://www.pianokyousitsu.com/
候補を絞ったら体験レッスンへ
楽しくピアノを習うコツは、先生との相性がほとんどと言っても過言ではありません。
大手に限らず、個人教室でも体験レッスンを実施していることが多いので、できれば入会前に受講してみましょう。
レッスン内容だけでなく先生のお人柄など、実際体験してみなければわからないことがたくさんあるはずです。
また、女性の個人教室は教室の場所を公開していないケースがあり、体験で教室に伺うときに初めて教えてもらえたりします。教室へのアクセスも、コンタクトを取って初めて確認することになりますので、いきなり入会せずにまずは体験してみましょう。
まとめ:結局どういうところを選べばいいの?
- 町の個人ピアノ教室か、大手の個人レッスン
- 楽しく弾くことを教えてくれる
- 厳しい指導ではなく、ほめる指導を取り入れている
- できれば障害者への指導を勉強している
- 先生の経歴は関係ない
基本的に発達障害児の習い事は個別指導を選ぶと、周りにも迷惑が掛からず、本人が集中しやすくなり、指示も通りやすくなります。
学校の先生並みにピアノの先生も大変ですね。
特徴のある発達障害の子を受け入れてくれるピアノ教室に感謝です。
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