ペアレントトレーニング基礎編|上手なほめ方を知ると子育てが楽になる




こんにちは、ポツンママです。

療育関係で会ったママからペアレントトレーニングが有効と聞き、興味があったので少し調べてみました。
今日はペアレントトレーニングとはどういうものかや、参考になる声掛けについて書いてみます。

ペアレントトレーニングは育てにくさを緩和する

ペアレントトレーニングは、ペアレントの名が表すとおり「親が受けるトレーニング」です。
トレーニングと聞くと、なにか自分に負荷をかけてそれを乗り越えるイメージがありますが、ペアレントトレーニングにおいては「親が学ぶ場」と表現したほうが近いかもしれません。

具体的には発達障害、特にADHDの子が困った行動をしたときに有効な対応法を学びます。

ADHDの子は、時には周りが困ってしまう特徴的な行動が見られます。

  • 忘れ物が多い
  • 集中が続かず気が散りやすい
  • 静かにするべきところで騒ぐ
  • 待つことが苦手
  • 目についたものをすぐに触ってしまう
  • 気に入らないことがあるとかんしゃくを起こす など

発達に偏りがあるからこそこのような行動が見られるのですが、親がそこに目を向けずに叱ったりすると、子供はさらに行動がエスカレートしたり、叱られてばかりで自信をなくしてしまいます。

子供自身はわざとそのような行動をしているのではありません。「自分でもよくわからないけど、そのような困った行動を起こしてしまう」ことに苦しんでいるのです。

困った行動ばかり取られると、親は「育てにくさ」を感じてしまいますが、ペアレントトレーニングで適切な対応法を学ぶことにより、育てにくさを軽減し、穏やかな生活ができるようになります。

よい行動に注目し、ほめ方を学ぶ

ペアレントトレーニングでは、子供の「行動」に注目します。
よい行動をすれば子供をほめ、望ましくない行動をしたときは適切な対応をし行動の改善を図る』、これを基本のスタイルとしています。

子供はよい行動をしたときにほめられると、また同じ行動をすることがありますよね。

「下の子に絵本を読んでくれた」「ママの荷物を運ぶのを手伝ってくれた」「ティッシュを持ってきてくれた」など、些細なことでもほめると、「自分がしたことはどうやらいいことのようだ」「自分がしたことでママが喜んでくれてるみたい」と気付き、それならと、子供がせっせと動いてくれた経験があるママも多いのではないでしょうか。

ペアレントトレーニングではそのメカニズムを利用して、よい行動の頻度が増えるようなほめ方を学びます

悪い行動については見て見ぬふり

ママ業をしていると、どうしても子供の悪い行動に目が行き、つい注意をしたくなりますが、悪い行動については「注目しない」=見て見ぬふりをします。

時に、子供は「親の注目を引くための行動」を起こすことがあり、特に衝動性のある子にこの傾向が見られます。

しかしここで構ってしまったら子供の思惑通り、悪い行動も改善されません。
また、騒いだことで注目してもらえたことを学習し、次にもっと大騒ぎをしようとすることもあります。

叱ってしまいたくなる気持ちを抑え、遠目で確認するだけにとどめるのは忍耐が要りますが、ここはぐっと我慢。

相手にしてくれないと悟ると、問題行動も収まってきます。

子供のやる気を伸ばす言葉をたくさん掛けよう

子供は親の声掛けひとつで驚くほど伸びたり、反対に自信をなくしたりします。掛けるなら子供をもっと伸ばす言葉を掛けてあげたいですよね。

ここでは、子供のやる気を伸ばす言葉の例を挙げてみます。

○○ができたんだね、えらいね

何ができたかを言葉にして伝えてあげることで、親がきちんと理解したうえでほめてくれていることがわかり安心します。

○○してくれてありがとう

子供がしてくれた行動をちゃんと見ているよとアピールして、感謝の気持ちを伝えることで、よい行動を増やします。

○○する時間だね、○○しよう

時計を見て行動するのが苦手な子に、次にすべき行動を促します。「○○しよう」と誘うことで、親も一緒に行動することが伝わるので「どうして自分だけ」の気持ちが起こりにくいです。

ずいぶん進められたね、その調子

頑張って自分で進めていることを認めます。自分がしたことを認められると、維持しようとします。

もうそろそろだね、あと少し

見通しが立たない子供に、ゴールが近いことを教えてあげると最後までやり通そうと頑張ります。

上手にできてるよ

自分がやっていること・作っているものに自信のないときは、うまくできていると伝えてあげると、その後も意欲を持って続けることができます。

○○できるともっといいね

残念ながら目標に届かなくても、「次は○○もできるともっといいね」と声掛けすることで、もう一度チャレンジしてみようと前向きに取り組めます。

まとめ

今回はペアレントトレーニングのほんの基礎についてですが、まとめてみました。

発達障害の子供を育ててていくのは手が焼けますし、手間も掛かります。
我が家も息子が毎日困った行動ばかり起こす時期があり、私も叱ってばかりで息子は更に荒れ、完全にドツボにハマったことがありました。

そういうときってもう何もほめられないんですよね。
本当に申し訳ないけどママの余裕がなさすぎて。

そのたびに先輩ママさんが書いたブログを読んで、トライ&エラーを繰り返していました。
私もまだまだ勉強中です。

上記の声掛け例は普段私が使っているものも含まれており、「感謝を伝える」「頑張りを認める」ことは自己肯定感を高める、というのを息子の変化を見て実感しています。
気持ちをプラスにする声掛けはやっぱりとても大切。

些細な行動や小さな変化でも見逃さずにほめてあげると、子供は少しずつ自信をつけ、いい行動が身についてきますので、凸凹の子を持つママさんは試してみてください。









コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です