こんにちは、ポツンママです。
過去の話ですが、子供の通う園では特定のクラスにおいて陰でいじめが横行していました。
狙われたのは気の弱い子、加害者は担任お気に入りの子供たちです。
怖いのが、担任がいじめと認識していなかったこと。
1年間に2ついじめが起こり、どちらの被害者も登園拒否を起こしているのにも関わらず「いじめではない」との見解でした。
今日は、子供がいじめに遭ったとき担任がはずれだった場合について書いてみようと思います。
この記事の目次
愛情不足の子供はいじめでストレス解消
- 下に妹や弟が生まれて手が掛かるから、構ってもらえない
- ママが仕事で忙しくお迎えが遅い
- 親が負けず嫌いでしつけが厳しく、褒めてもらえない
- 家族内で格差があり、家族・兄弟間でいつも馬鹿にされたりいじめられたりする
愛情不足を感じていたり、自己肯定感が低い子は、大きいストレスを抱えています。
しかし、そのような子すべてがいじめっ子になるわけではありません。
愛情不足の子でいじめっ子になるのは、ターゲットをかぎ分ける能力に優れており、かつ親の前ではいい顔が出来る子です。
「本当はもっとママと一緒にいたい、構ってほしい、ほめてほしい」というなかなか叶えられそうにない願望を、暴言・暴力の形に変えターゲットにぶつけることでストレスを解消し、自分のほうが優位であることを確認します。
かなりひどいいじめでも加害者親が気づかないことが多いのは、「親や先生の前ではいい顔ができる」からです。
利発で先生からも信頼を得ている子のいじめが一番怖い
通園以外にも、習い事とその宿題で予定がぎっしり。毎日忙しい生活を送っているけど、そのスケジュールや課題をきちんとこなしていて成績もいい。
弟・妹の面倒もよく見てくれて親は助かる。
お友達ともうまく遊ぶことが出来、園でも先生からの信頼を得ていて評価が高い。
こういう子だったらいいな、と思う理想の子供。
彼・彼女は「いい子であること」が自分のステータスであることに、幼いながらも気づいているので、親や先生が見ている前ではとてもいい子です。
でも、親や先生の高い期待に応えることに必死で、内心はストレスでいっぱい。
こういうお利口さんタイプの子がストレス解消にいじめをするのが一番怖いです。
お利口さんは目に見えてわかるようなことはしません。
年少になると先生1人で子供20人、年中以降だと先生1人で30人を見るので、どうしても目が行き届かないことが増えてきます。彼・彼女はそれを利用してきます。
仲間はずれにしたり、先生がいない場で相手が傷つくことを言ったり、人の作品を意図的に壊してニヤニヤしていたり、精神的に堪えることを陰で行います。
お利口さんの親は、”お利口な”我が子を信頼しているので、自分の子がまさかそんなことをしているとは思いもよりません。
実録・はずれ先生のずれた行動
上記の2ケースは実際我が子が在籍していたクラスにいた子の話ですが、このときの担任の先生について触れてみようと思います。
- お利口な子が好き
- 華やかで目立つママやクラスの中心のママが好き
- 好きな子とそのママにはたくさん時間を割き、お話も長い
- 目立たない子・興味のない子とその親は後回しか、他の先生へ依頼
- 打たれ弱い割にプライドが高い
- 先生への指摘は批判と受け取り、抗戦態勢
- 気分や機嫌が保育態度に出やすい
フォローすべき子より好きな子、優先順位を間違えている
ある日の保育参観のことです。
2つのチームに分かれてフラフープ送りを行い、どちらが早くゴールするかを競っていました。
メンバー
- お利口さん(先生お気に入り):A
- やんちゃくん(先生お気に入り):B
- 気弱ちゃん:C
- のんびりちゃん:D ほか
フラフープ送りは複数人で横に並んで手を繋ぎ、右腕⇒体⇒左腕⇒⇒隣の子の右腕⇒隣の子の体…とバトンを渡すように送っていくゲームです。
フラフープ送り
このゲームは、いかにスムーズに隣の子にフラフープを渡すかが勝敗に大きく影響します。
1回戦では、背が高くて気が弱いCちゃんと小柄でのんびりなDちゃんが手を繋いでいましたが、顔1つ分の身長差があった2人はフラフープの受け渡しに時間が掛かり、残念ながらチームは負けてしまいました。
すかさずBくんは「お前たちのせいで負けたー!!」と文句。
傷ついて放心するCちゃん・Dちゃん。そして、負けたことで悔し泣きをするAちゃん。
さて、このとき担任が取った行動は何だったでしょう?
それは、『Aちゃんを慰める』でした。
「負けて悔しいよね。でも、その悔しさが大事。次に頑張れるから。」と言いながらAちゃんを抱きしめる担任。
Bくんに注意することはおろか、CちゃんDちゃんには目もくれません。オイオイ、違うでしょそれ。
私はその子たちの保護者ではないですが、立ち尽くす2人を見てあまりに不憫になり、並び順の変更を提案。背の順に並べ替えて2回戦に臨んだところ、今度は勝利しました。よかった。
その件があってしばらくしてから、AちゃんがCちゃんをいじめていることを知りました。
おもちゃの取り合い
お迎え時の目撃談です。
華やかママの子がトイレで離席。空いているおもちゃで他の子が遊んでいたら、トイレから戻ってきた華やか子は「僕が遊んでいたおもちゃを取られた!」と主張していました。
はずれ先生は華やか子の肩を持ち、おもちゃで遊んでいた子の方に言います。
「ダメだよ横取りしちゃ~。華やか子くんもトイレ行くなら先生に言ってね、キープしておくから。」
園のおもちゃは皆のおもちゃです。
お気に入りの子だけ優先的に遊べるよう配慮するのは、保育士としてどうなんでしょう。
いじめかどうかを決めるのは園や加害者じゃない、やられた方だ
我が子は気が弱く、思ったことを言葉で伝えられないので標的になりやすいです。
- 仲間はずれ
- 持ち物をけなされる
- 暴言を吐かれる
- 叩かれる
- 複数人グループでこそこそ話しながら指差して笑われる
1人のいじめっ子を中心に複数人で我が子をターゲットにし、1ヶ月の間にこれらをされた結果、私の子供は登園拒否を起こしました。
事実か確認したところ、
「そのようなことは確かにあります。でもいじめではありません。」
というのがはずれ先生の回答。
顔を真っ赤にして、「自分が担任しているクラスでいじめが起こったなんて何がなんでも認めない」という気持ちでいっぱいの様子。
大人でも、たった1ヶ月の間にこれ全部をされたらさすがにいじめだと感じると思いますが、想像力に欠ける人のようです。
担任と話しても平行線になるので、園長先生に報告。数日後に話し合いの場を設けていただきました。
いじめについて園と話し合うときのポイント
- 夫婦で出席
- 父はスーツ、母もジャケット着用・しっかりメイク
- 話し合いまで毎日の様子を記録
- こちらの伝えたいことをまとめたレジュメを作成して持参
- 苦情ではなくお願いというスタンス
普段接することの少ない園長先生との話し合いなのでどのような流れになるか想像がつかず、我が家は夫婦2人、正装で話し合いに出席しました。
このような話し合いのときは、カジュアル服でなくきちんと身だしなみを整えて行くのが基本。本気度が伝わりますので、園側にしっかりと話を受け止めていただけます。
話し合いにおいては、「いじめに対処しないなんてひどい」という感情論を持ち出してはいけません。
「子供が登園拒否するくらい深刻な様子なので、理解とフォローをお願いします」というスタンスでいくことが大事です。
筋道を決めないまま話し合いをすると着地点が定まらなくなりがちなので、経緯・問題点・園へお願いしたいことをレジュメにまとめて持参、それに沿って話を進めました。
話し合いでのはずれ先生
はずれ先生は話し合いでも受け入れない姿勢を崩さず、こちらの意向を汲んでいただけない様子でしたが、園長先生には「子供が傷ついたということは事実。そのフォローに努めます」とご理解いただけたので、担任を含めた話し合いはひとまず終了。
どこまでも認めない担任に残念な気持ちでいっぱいでした。
本題は第二部で・はずれ先生への指導依頼
担任を含めた話し合いの後は、『はずれ先生への指導依頼』のために、園長先生と私たち夫婦だけの話し合い第二部を設けていました。
実はこちらが本題。
我が子は、いじめをされても先生に言えなくなっていました。担任はお気に入りの子ばかりに目をかけ、攻撃されていることを訴えても「自分で解決して」とバッサリ言い切り、はずれ先生は何もしてくれないことを既に知っていたのです。
先生すら味方になってくれず「保育園に行きたくない」と泣く我が子の姿を思うと、心が痛くて仕方がありませんでしたが、担任に言っても対処するどころか認めない姿勢だったので、私たちは園長先生に訴えたのでした。
こちらの話し合いでも、好き嫌いで子供や親への対応を変えること、片方だけの肩を持つこと、トラブルがあって子供が訴えても聞き入れてくれないことに疑問を感じる旨をまとめたレジュメを作成。
ポイントは「先生も人間ですので、好き嫌いや感情があるのはもちろんわかっているのですが―――」と共感の表現を入れること。
間違えても「保育士でしょ、先生でしょ、仕事でしょ!」などと言ってはいけません。気持ちはわかりますが、モンスターペアレント扱いされてしまいます。
議題は『先生と呼ばれる職業にはおそらく不向きなはずれ先生のやり方に感じる疑問』ですが、こちらもあくまで理解と改善をお願いする姿勢です。
感情的になっても何も解決しないので、丁寧に言葉を選び、訴えたいことはしっかりと伝える。
この姿勢が功を奏し、園長先生は現実を把握し少しずつ改善を試みてくれました。
まとめ:はずれ先生にあたったら
日中子供を預かってくれている保育園。
何が起きているかは、そこにいる人しかわかりません。
もし、見えないところで子供がいじめに遭い、そのときの担任がはずれ先生だったら。
- まずは子供の話を聞いて、メモにまとめる
- 子供の言っていること(実際被害を受けたか)を担任に確認する
- 担任が認識不足の場合は主任、それでもダメなら園長先生へ
- 話し合いのアポイントは手紙で取る
- 子供へのフォロー依頼とはずれ先生への指導依頼は、話す場を分ける
- 話し合いはできれば夫婦揃って、正装で行く
- 要点をまとめたレジュメを作成し持参する
- 先生や園の落ち度ばかりあげつらわない
- 苦情ではなく「お願い」ベースで話をする
重複している点もありますが、大事なことなので書いています。
いじめについて先生がなかなか取り合ってくれない場合、憤りを感じたり悲しくなったり、いくつもの感情が交錯して暴走しそうになりますが、親が落ち着くことが一番大切です。
かくいう私も、レジュメの第一稿はかなりトゲトゲした内容で、夫と何度も推敲し話し合いを重ねて最終形を作り上げました。こういうとき母親は子供可愛さで感情的になりがちなので、ストッパー役としても夫の協力が必要。
要望を冷静に伝えられる男性が味方にいると、話し合いの場でも相手のペースに飲まれずスムーズに話を進めることができますよ。
いじめられている子供を持つ親御さんは、本当に胸を痛めていると思います。
私たちの体験談が、あなたがたご家族のお力になれれば幸いです。
どうか、あなたのお子様が楽しい園生活を取り戻せますように。
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