こんにちは、ポツンママです。
就学前健診の時期になりました。
年長の子をお持ちのママは、これから入学まで大忙しになることと思います。
上に兄姉がいれば、就学させた経験がある分どんと構えていられますが、初めての子の就学の場合は不安や心配も多いものですよね。
今日は、発達障害が疑われる子の就学支援シートの作成と提出についてまとめてみようと思います。
この記事の目次
就学支援シートって?
年長に上がると、園から何度か『就学支援シートを活用しましょう』というお便りをもらいます。
就学支援シートとは・・・
こんな感じのものです。
書式は各自治体ごとに異なるので、こちらは参考画像としてください。
(米子市HPにあったファイルを使って1枚の画像にまとめました)
支援シートを出すとどうなるの?
小学校は学びの場です。
決められた時間、机の前にじっと座って授業を受けられることが前提で授業を進められます。
集団生活が苦手であったり、指示が通りにくかったりする子は、園や家庭から何も申し送りされずに小学校に上がると、学校生活になじめず過ごしにくさを感じてしまい、不登校につながることもあります(実際、私の身近で起こった話です)。
就学支援シートを提出し、あらかじめ小学校に苦手なこと・体質的なこと・行動の特徴などを伝えておくことで、小学校に適切な配慮をしていただくことができます。
支援シートはどこでもらうの?
年長の時点で定期的に通っている場所が保育園・幼稚園のみなら、園でシートをもらいます。
園以外に市区町村の療育機関に通っているなら、療育機関からももらいます。
小学校での配慮を求めない方針のご家庭は支援シートの作成を希望しないこともあるようで、我が家は療育機関から支援シート作成の要否を聞かれました。
支援シートはどうやって書けばいいの?
1つのシートを保護者・保育園または幼稚園・療育期間など、項目ごとに分けて記入する形を取っていることが多いようです。
こちらは、先程の米子市の支援シートの記入例ですが、Ⅰ・Ⅳが保護者記入欄(左ページすべてと右ページ下の緑色の欄)、Ⅱ・Ⅲが園の記入欄(右ページのピンクの欄)になっていますね。
このような書類は箇条書きで書くと伝えやすいですし、受け取った方もわかりやすいです。
我が家の支援シート
私が息子の支援シートに書いたことを抜粋してみると、
- 全体的に行動が遅い
- 時間通りにスケジュールをこなすことが苦手
- 体幹が弱く、長時間椅子に座っていられない
- 乗り物酔いをしやすい
- 強いストレスを受けるとパニックを起こす
- 苦手なことに取り組んでいるときは前向きな表現で声掛けをお願いします など
いいところを書いてあげたい気持ちがありましたが、書くスペースも限られていたので、基本的に短所や集団生活になじまなさそうな心配ポイントを書きました。
ちなみに、園からは、
- 友達との関わりの中で、相手の気持ちを考えるのが苦手
- 集団生活において一斉指示が入りにくい
などが書かれています。
支援シートを出した息子の小学校生活
支援シートは、入学説明会のときに学校に提出しました。
専用のコーナーが設けられていたのですが、意外とたくさんの人が持ってきているなと思ったのを覚えています。
支援や配慮を求める子供が増えているというのを実感。
入学後2日目、小学校に毎日行くということを理解していなかった息子は「今日も行くの?」というびっくり発言をしてくれました。
よくわからないまま小学生になってしまったという思いだったのかもしれません。
一人で行けると言うので行かせていましたが、「どうやら毎日行かなければいけないらしい」ということを知りテンションが下がったのか、連日遅刻。
授業参観では、先生から指示が出ていても何をしていいかわからない様子で、友達がどんどん作業を進めている中おしゃべりしたり、課題からずれたことをしていたり。
親としてはガックリしてしまう小学校生活で、お友達や先生に迷惑が掛かっていないか、行動が遅いことで授業の進行の妨げになっていないか心配でたまりませんが、支援シートを提出して予め子供の様子を伝えているからか、先生からも「大丈夫ですよ」とお言葉を頂き、息子のいい面をたくさん褒めていただいています。
みんなが出来ていることを人並みにこなせなくて悩むことも多いですが、先生方は手厚くフォローして前向きに取り組めるよう配慮してくださっています。
まとめ:発達障害グレーの子が就学支援シートを出す理由!
子供が発達障害と診断を受けたわけではないけど、支援シートを出すかどうか悩んでいるママはぜひ出してほしいと思います。
支援シートを提出することで得られるメリットが多いからです。
- 子供の性格や苦手な面、行動の特徴を小学校に知ってもらうことで、子供に合わせた配慮をしてもらえる
- ママが支援シートを作ることで、改めて自分の子供のことを見つめ直すことができる
- 家庭では気付くことができない集団生活での姿を、園から学校へ支援シートを通して報告してもらうことが出来る、ママが知らない子供の姿をそこで初めて知ることも
- 療育機関からの支援シートは、人との関わりや性格、学習面など細かい項目ごとに子供の様子が詳しく書かれており、子供と関わっていく上でのアドバイスも記載されている
仕事でも、学校や園の役員会でも、伝えておきたい事項をメンバーと連携しますよね。
それと同じで、保護者・園・療育機関(医療機関)から学校に子供の情報を連携するのが就学支援シートです。
遅刻も忘れ物も多い息子は、未診断ながらADHD街道を着実に進んでいるように見えますが、先生方は息子に目をかけてくれているなというのを実感しています。
小学校進学にあたって、保育園・幼稚園からの申し送りに加えて個別に書面を作成して提出するというのが効果的なのでは、と個人的には思っています。
たった数枚の書類ですが、これからの小学校生活をより過ごしやすくするための手助けとなってくれますので、苦手なことが多い子のために、ママが園・療育機関・学校の架け橋を作ってあげてください。
これから小学校に進学する子をお持ちの方のお役に立てれば幸いです。
その免罪符にするつもりですすめているわけでは決してありませんので、お取り違えのないようお願いいたします。