こんにちは、ポツンママです。
先日、発達センターで会ったママが「子供にほめるところが見つからない」と悩んでいました。
発達障害傾向があると子供の好ましくない行動にばかり目が行きがちで、ほめるところを見つけるのが難しいことがあります。
今日はそんな子たちのほめポイントの見つけ方と今日から使えるほめフレーズをまとめてみました。
この記事の目次
むずかしい子のほめポイントが見つからない
「お友達とトラブルを起こしてばかり」
「時間に合わせて動くことが苦手で遅刻が多い」
「こだわりが強くていつも何かにイライラしている」
やんちゃな子やのんびり屋、かんしゃく持ちなど、育てるのがむずかしい子にはいろんなタイプがあります。
療育に行っても「ほめて育てる」ことを推奨されますが、毎日むずかしい子に付き合っているママは育児に疲れてきて、ほめるポイントが見つからないと感じることもありますよね。
発達障害傾向があることに気付いた頃は特に、子供の特性に戸惑うことが多く、叱ってばかりでほめることは後回しになってしまうかもしれません。
ほめるポイントは『今できていること』
では、あなたはどんなときに子供をほめるでしょうか。
「よくできたときにほめる」「人より優れているときにほめる」など親が納得する出来のときにだけほめると考えていませんか?
ほめるための条件を「ある程度のレベルに達したら」としてしまうと、そこに到達するのが難しいことも多く、ほめられる経験が少ないまま子供は大きくなってしまいます。
むずかしい子を育てるときは「ハードルは低く」が基本。
発達障害を持つ子は、同じ年の子が「できて当たり前」なことができないことが多いです。
大人はもう数十年生きているので、毎日の生活の中で行う食事や着替えなど基本的なことはできて当たり前と捉えがち。だから、大人の求めるレベルに達していないと「もっと早く」「どうしてできないの」と高みを望んでしまいます。
でも、どれだけ急かしても叱っても、発達障害の子たちは脳の情報伝達機能が弱いという特徴があるゆえ、できないものはできません。
発達障害の子に「どうしてできないの」と言うことは、視力が弱い子に「どうして見えないの」と言うのと同じ。子供を叱ってどうにかなる問題ではありません。
私たち親はまずそこを理解することが大切です。
だから、ほめるポイントは子供が『今できていること』の中から探しましょう。
挨拶、食事、支度など本当に『できて当たり前』のことでいいんです。
今日から使えるほめフレーズ
今できていること、できて当たり前のことをほめるって言っても、急には思いつかないかもしれません。
基本は「今子供がしたことを言葉にする」で、○○ができたねという表現にします。これにプラスして「すごいね」「えらいね」「ありがとう」を組み合わせるとバリエーションができますよ。
今日から使えるほめフレーズを挙げてみますので、よければ参考にしてください。
挨拶・言葉
- 自分からおはようを言えたね
- ちゃんといただきますが言えてえらいね
- 元気に挨拶ができたね
- (近所の人やお友達のママなどに)こんにちはが言えたね
- (お友達や兄弟に)ごめんねが言えたね
食事
- 残さず食べられてえらいね
- 昨日より5分早く食べ終わったね
- にんじん食べられたの?すごいすごい
- テーブルを汚さないできれいに食べられたね
支度・片付け
- 1人で靴をはけたね
- ママが言わなくても手を洗えたね
- 自分でお着替えできたの!?すごい
- 歯みがき上手にできたね
- 自分でお片付けできたね!えらいえらい
- 明日の準備、自分でできたんだね
- お掃除してくれてありがとう
- (いつもは脱ぎっぱなし)お洋服、洗濯かごに入れてくれたんだね
生活
- 1人で起きられたのえらかったね
- お手伝いしてくれてありがとう
- お約束どおりゲームの時間守れたね
- 遅刻しなかったの、いいね
- 今日も練習がんばっているね
- ママが言う前に宿題始められたね
- 壊しちゃったこと、自分から伝えられたのえらいよ
- 忘れ物しなかったね
- 気持ちを切り替えたの、よくがんばったね
- きちんと最後まで終わらせたんだね、さすが!
人間関係
- 妹におもちゃ貸せたの、えらかったね
- お友達に譲ってあげられたの、すごくいいね
- 我慢できたの、えらかったよ
- ちゃんと順番を守れたね
- ルールを守れるの、かっこいいよ
外出
- 立ち歩かないで座っていられたね
- 電車の中で静かにできたの、お利口さんだったよ
- ちゃんとママと手をつないでいられたね
まとめ
ママ自身がほめることに慣れていないと、ほめポイントが見つからないと感じてしまいますが、『当たり前をほめる』ようにすると、様々なシーンでほめることができます。
私たち親世代の中にはまったくほめられないで育ってきたために、ほめるポイントの水準が最初から高くなっている人もいるかもしれません。その場合、ママやパパの水準は一度取り払い、目の前の子供に合わせてあげてください。
かくいう私自身もほめられて育っていない人間の一人。
最初は上手にできませんでしたが、ほめることに慣れてくると「ここをほめると子供は意欲を持って取り組むな」というのがわかるようになりました。
子供をほめることで自己肯定感が育つとよく言われます。
我が家の場合、それに加えて子供自身が他の人をほめるようになったり、ポジティブな言葉をよく発するようになりました。
家庭の中でほめ言葉や感謝の言葉がよく交わされると、穏やかで安定した空気が流れるようになります。
ママのイライラも減って、子供も好ましい行動を継続して行うようになるのでいいことづくめです。
どうぞ『当たり前』の中から、お子さんのいいところをたくさん見つけてほめてあげてくださいね。
子供のやる気を伸ばす声掛けについては、こちらにも書いています。
興味がありましたらどうぞ。
コメントを残す